===カシミア===
カシミアはカシミアゴートから作られています。
毎年春に手作業(!!)によって櫛(クシ)でとかれ、
カシミヤゴート1頭からは
約125グラムの下毛しか収穫できません。
マフラーを製造すると1頭分、
コートには少なくとも24頭分の下毛が必要となるんです(^^)
限られた原料の供給量が、
カシミアを高級素材にしているんですね♪
また、ローマ帝国において
エリート政治指導者のみが着用を許されたという、
歴史的背景も影響しています。
カシミアゴートの柔らかくて繊細な下毛の直径は
ミクロンにて計測されます。
厳選された原毛を
紡績にて撚糸(糸を作る作業)されるとき、
何千もの非常に小さいエアーポケットが形成され、
それがカシミアに他の繊維を凌ぐ保温効果を与えているんです。
実際に、ヒラリー卿が最も過酷な条件下の
エベレスト山を登頂した時、
カシミアセーターを着用し暖を取ったとされていることからも、
カシミアの保温性は証明されています。
カシミア100%のマフラーは
薄くて軽くてスルン♪
思わず頬ずりしたくなるほどの肌触りで、
保温性にも優れているんですね(^^)
===キャメルヘアー===
キャメルヘアーの原毛となるのは、
中国やモンゴルよりの「フタコブラクダ」です。
フタコブラクダの住むモンゴルは、
冬期の気温がマイナス30度にもなるそうです!
よほど保温性のある暖かい毛を蓄えていないと冬を越せません。
そのため、キャメルヘアーは、
保温性、弾力性に富み、軽くてとても温かいのです。
キャメルヘアーを使用した毛布を見かけるのも、
このためですね(^^)
===ラムウール===
原料は、生後6ヶ月程度までの
子羊の羊毛です。
そのため、通常のウールよりも柔らかで、
ふんわりした優しい肌触りが最大の特徴です。
ウールにはクリンプと呼ばれる、
自然の縮れがあるため、
約60%も空気を含んでいます。
断熱性にも優れているから温かいんです。
また、コットンの約2倍もの吸水性があります♪
撥水性の高い物質で覆われているので
汗などの湿気は吸収しするのに、
雨などの水滴は弾いてくれるんです。
キメ細かい柔らさと暖かさ。
急な雨の日でも大丈夫です(^^)
===メリノウール===
メリノ種という、
羊の原毛から作られるウールのこと。
ニュージーランドは、
適度な降雨と四季の変化に恵まれているため
豊かな牧草地が広がり、羊を飼育するうえで完璧な環境です。
ソフトでハリやコシがあり、
シワ回復力・適度なストレッチ性、
ふくらみ感を持った希少な原毛が収穫できます。
優れた強さは製品の軽量化や
加工の幅を広げることにも繋がり、
ジョンストンズは、
ニュージーランドのメリノウールを使用しています。
ニュージーランドメリノの繊維の太さは、
18.0〜18.5ミクロン。
メリノウールの主要生産国、
オーストラリアの平均繊度は、
21〜23ミクロンです。
一般的にチクチク感じ始める太さが、
19ミクロン以上と言われています。
このことからも、
ニュージーランドメリノが
いかに細くてソフトで、
肌触りの良い繊維かということを、
お分かりいただけると思います(^^)